お礼とご報告

このたび東京にて、4/27、4/29、5/1、5/6の計7回、映画「R/EVOLVE~結婚と平等とピンクマネー」を上映し、計127人の人々に観てもらうことができました。どうもありがとうございました。

収支と寄付のご報告をさせていただきます。

【収入】175,330円
(内訳:鑑賞料、カンパ)

【支出】115,330円
(内訳:会場費、チラシ印刷費、レンタルサーバー代、上映関連経費)

【収益】60,000円

【寄付先(各団体2万ずつ寄付)】ノラクィア様(5月下旬寄付予定)、クライシスサポートセンターnolb様、RC-NET様(寄付済み)

≪上映実行委員会の水嶋かおりんと要友紀子よりそれぞれ、お礼のごあいさつ≫

ゴールデンウィークは兼業農家が田植えをするために作られ「ゴールデンウィーク」という名前は日本映画界で名付けられたという説が有力らしいです。

映画というものは限られた時間や空間ではありますが沢山の人々にメッセージを伝える役割が非常に高いものです。この映画を観た方々がまたいろんな人にどんな映画だったのか?語り継ぎ、様々な立ち位置にいる人々の背景や事情に耳を傾けながら考えていけたら幸いです。
同性婚が盛り上がった一方でホームレスの排除が行われた渋谷区でこの映画上映会が行われた意味を私自身も考えさせられ貴重な機会を頂くことができました。

会場まで時間を作り足をお運びくださった方々、ならびに宣伝に御協力頂きました皆さま本当にありがとうございました。
心から感謝申し上げます。

水嶋かおりん

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マイノリティの社会活動をしている人は、社会の価値観に受け入れられる取り引きや、資本主義的価値観に見合った駆け引きを常に求められ、突き付けられます。「こっちのほうが受けがいいよ」、「こうしたほうが人々が喜ぶし、みてくれるよ」。

それを一回やると、受け入れられた気持ちよさを覚えます。こうすれば受けるんだと。また、次も、「どうやったら受け入れられる自分になる?」という思考に陥り、今度は自分だけでなく、まわりにも、「もっと社会に求められる自分にならなきゃだめだよ!」という、社会の代弁者にまでなってしまうことがあります。

それは大抵、ほかのマイノリティの抑圧と引き換えに応じることが多いと思います。でも、ある権利を獲得するためには、ほかの人権が踏みにじられてもしょうがない、というオチで、このようにして、結局はなにも変わらない、社会を変えようとして、社会に変えられてしまった人々が残り、序列と差別が大好きな人と社会が続いていきます。あるいは、社会との取り引きで獲得した自分の狭い範囲だけの幸せで満足、取り残された人々は、社会の求める序列と差別の価値観と寝ることができないのだからしょうがない、となるだけ?

そんな普遍的なテーマの物語が描かれたすごくいい映画だと思い、上映会をしたいと思いました。当事者性から出発して、普遍性に辿り着けることができますように。素敵な映画と過ごさせてもらった2015のレインボーウィークでした。ありがとうございました!

要友紀子